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2011年2月10日(木)

訃報  ジュゴン死亡のお知らせ
       (じゅんいち オス)


2011年2月10日早朝 長期飼育世界記録を更新中のジュゴンの「じゅんいち」(オス)が死亡しました。

 10日朝、職員が巡回中に「じゅんいち」が水槽の真ん中で今までに見たことのない体勢で動きもおかしかったため急遽、治療用のプールに移し獣医による心臓マッサージなどの治療を行いましたが、残念ながら午前8時25分に死亡しました。
「じゅんいち」は今年で入館31年を超え(推定33歳)という、ジュゴンの長期世界記録を更新中(本日で11475日目)でしたが、1月中旬頃より、エサを食べる量が減り、痩せが目立ってきた為、海外も含め、あらゆるエサの確保に努めてきました。しかし、痩せを止めることができず、体調の回復もかないませんでした

 「じゅんいち」が入館したのは1979年9月11日。当時、消化機能の未発達による栄養状態悪化のため、生命が危ぶまれたことも何度かありましたが、その度に飼育係の必死の看病により危機を脱し、その後は順調に成長し現在に至っていました。またメスの「セレナ」との同居が度々おこなわれており、世界初の赤ちゃんの誕生が期待されていたものの、残念な結果になってしまいました。
  長年、ジュゴンの飼育に関わってきた浅野四郎副館長は『「じゅんいち」に出会ってから31年以上になります。長期飼育記録を更新してきましたが、本日死亡に到ったことは非常にさみしく残念です。「じゅんいち」の 飼育から得られた結果はメスのジュゴン「セレナ」の初期飼育に生かされ、結果としてフィリピンでのジュゴン保護意識を高めることになりました。また「じゅんいち」の長期にわたる飼育はそれまで未知の動物といわれたジュゴンが多くの人に知られるきっかけになったと思っています。』と話しています。

 死因については現在ははっきりしたことはわかりません。今後は解剖と組織検査をおこない死亡した個体を無駄にすることなく、今後のジュゴンの飼育や研究に役立てていく所存です。「じゅんいち」の冥福を祈るとともに、「じゅんいち」を愛していただいた多くの皆様に心よりお礼申し上げたいと思います。
なお、明日11日より2月28日までの間ジュゴン水槽前に「じゅんいち」の写真と献花台を設置いたします。
(*鳥羽水族館ではメスの「セレナ」1頭の飼育展示となります。)

 この度はみなさまより、たくさんのお花やメッセージをいただきありがとうございました。
「じゅんいち」が多くの方々に広く深く愛されていたことを改めて実感しています。
天国の「じゅんいち」に代わり、職員一同心よりお礼申し上げます。
また、今もみなさまからお手紙やお花をお送り頂いておりますので献花台の設置を3月10日まで
延長させて頂きたいと思います。
3月11日からは 「じゅんいち」水槽前にて「じゅんいち思い出 写真展」を行う予定です。

                                2011年2月28日  鳥羽水族館

     
 
じゅんいち(右)
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